浦和がユニフォームに最初の星を付けたのは、2005年のこと。
2004シーズンの2ndステージ優勝を受け、クラブはリーグ戦における初めての優勝として星をエンブレムの上に掲げた。
2017年のセレッソ大阪や川崎フロンターレを例に挙げるまでもなく、「初タイトル」はクラブにとって特別なもの。優勝を表す星の掲出条件はJリーグの規約・規定で決まっていないため、各クラブの裁量に任されており(※たとえば浦和の場合、国内カップ戦優勝の星は掲出していない)、当時としては自然な判断だったのだと思われる。
ところが、結果的にこれが“矛盾”を生んでしまった。
J1は2005シーズンから2回戦総当たりの1ステージ制へ移行。浦和は2006シーズンにリーグ優勝を達成し、星の数を2つに増やすと、さらに翌2007シーズンにはACLを初制覇。アジア王者を表す大きな星をさらに1つ追加し、計3つの星がエンブレムの上に輝くようになった。
ここで気になるのが、チャンピオンシップで横浜F・マリノスに敗れ年間優勝を逃した2004シーズンとリーグ優勝した2006シーズンの星が同じ位置づけで良いのかという点だ。
しかもその後、J1が2ステージ制に戻った2015、2016シーズンに、浦和は2回ステージ優勝(※2015の1stと2016の2nd)。ただ、これを受けて星が増えることはなかったのである。
クラブの中でもこれまで様々な議論があったに違いない。その上で現状維持を続けてきたが、2度目のACL優勝を手にしたことにより、今年のユニフォームからはACL優勝2回、J1優勝1回を表す「大・小・大」の星3つが掲げられることになったようだ。関係者もようやく胸のつかえが取れたことだろう。
そんな点からも注目される浦和の2018シーズン新ユニフォームについては、発表され次第お届けしたい。