選手の数だけ個性があり、選手の数だけキックのモーションがある。
そこで今回は、フリーキックのモーションが特に美しい選手を6人選んでみた。
1. デイヴィッド・ベッカム
【コメント】
美しいフリーキックはまるでスローモーションのように感じさせ、蹴り終わってからはその余韻に浸らせてくれるものだ。ベッカムのフリーキックはそうした意味では精度だけでなく視覚面でも非常に優れている。
まず、ベッカムはボールに対して45度、6〜7歩手前に位置を取る。写真を撮影するとボールも人も映るが、ボールから近すぎることのない距離だ。
また、ソックスが白または黒であるのも視認性に優れていて良い。彼がインフロントでボールを蹴り上げた後まで我々はそのスイングを余すことなく捉えることができる。
その間にベッカムが放ったボールはカーブしながら相手ゴールに迫る。クロスで有名なベッカムだけに距離のあるシーンではそうしたボールの軌道と振り終えた足を我々は長く見ることができる。
ちなみにベッカムはフリーキックの際に何歩下がるとかそうした動きを特にルーティン化していないという。
(コメント:編集部Q)