『Il Sole 24 Ore』は22日、「ミランは、リー・ヨンホン会長に対して23日までに1000万ユーロ(およそ12.9億円)の増資を行うよう要請した」と報じた。
昨年4月に中国人実業家のリー・ヨンホン氏が会長に就任したミラン。持ち株会社はルクセンブルクに登録されているロッソネーリ・スポート・インヴェストメントである。
彼らは今夏ミランに総額3500万ユーロ(およそ45.3億円)程度の増資を行う計画を持っていると言われている。
今のところ、リー・ヨンホン氏はミランとの財政的な約束を順守しており、何かが崩壊する予兆はない。
しかし、リー・ヨンホン氏の一つの会社が破産宣告を受けていることから、中国や香港の金融市場は彼に資金を貸すことに慎重になっているという。
もしそこで資金を調達できなかった場合は、ミラン買収時に資金を借り入れたエリオット・マネージメントを頼るという方策もある。
すでに1億2300万ユーロ(およそ159.2億円)を借りている状況にあるが、さらにそれを増加させることは可能なようだ。
しかし、現状でも「10月までに債務が全額返済されない場合、ミランの保有権はエリオット・マネージメントに移る」という契約になっており、債務を増やすことはリスクにもなり得る。
大きな問題に至る可能性は小さくなっていると言えるミランであるが、債務の処理については解決まで時間がかかりそうだ。