ラ・リーガのレアル・ベティスへ移籍した日本代表MF乾貴士が7月12日、入団記者発表会を駐日スペイン大使館で行った。

日本とスペインはサッカーにおいて、日本サッカー協会(JFA)がスペインサッカー連盟とパートナーシップ協定、Jリーグがラ・リーガと戦略的連携協定をそれぞれ締結している。そうした背景があり、今回、ラ・リーガの協賛のもと初めて選手の母国での移籍会見となった。

乾は、新チームへの移籍について「今年で30歳になったので、おそらくこれが最後の移籍になるのではないかなと思っています。移籍は迷いましたが、去年のベティスのサッカーがとても魅力的で、自分がやりたいサッカーだったので、そんななかオファーをもらって、挑戦したいと思いました」と移籍を決心した想いを告白。

また、「(ラ・リーガ初となる選手の母国での入団会見は)日本、スペインにとってすごくいいアピールの機会だと思う。1度で終わるのではなく、プレーで証明して、こういう機会を増やしていきたい」と、母国日本から新天地での挑戦をスタートさせる喜びを語った。

同席したレアル・ベティスのビジネス担当ジェネラル・ダイレクターのラモン・アラルコン氏は「タカシは技術面、精神面すべてにおいてレベルが高い。謙虚な選手でチームに貢献しようという勤勉な姿勢を大変評価している。毎日の練習を怠らず、100パーセントの力を注げば、その先に必ず成功があると思う」と獲得の経緯を説明。ロシアの地で目を見張るパフォーマンスを見せた乾に対する期待を口にした。

ラ・リーガ東南アジア、日本、韓国、オーストラリア担当プロジェクトマネージャーのイバン・コディナ氏も「ラ・リーガとJリーグが提携して1年が経ちました。アジアの中でもレベルが高い日本サッカーに対して、スペインのサッカーのノウハウを提供し、さらなる日本サッカーの発展に貢献したい。日本からも多くのものを学びたい」と、日本との絆を強くアピールしている。

発表会には、日本人初のレアル・ベティスの一員として2018年からレアル・ベティス・フェミニーナでプレーしているGKの山根恵里奈も登場。セビージャで新生活を迎える乾に向けて、「セビージャでは街の人がとても暖かくて、ファミリーのように迎えてくれます。街並みもきれいで素敵な町なのですが、夏は暑くなるので、水分補給が何よりも大事です(笑)」と笑顔でアドバイスを送った。

記者会見の終盤、ラモン・アラルコン氏による乾へのユニフォーム贈呈では、日本代表と同じ、14番の背番号が正式に発表されると、「昨シーズンはあまり試合に出られなかったので、ヨーロッパリーグで試合ができることを楽しみにしている。ベティスのファンに厳しい評価をされないように結果で示していきたい」と新チームでの意気込みを語っている。

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