『AP』は13日、「元エジプト代表FWムハンマド・アブトレイカに対し、裁判所は1年の懲役刑を言い渡した」と報じた。
ムハンマド・アブトレイカは1978年生まれの40歳。名門アル・アハリで長くプレーし、その長身と高いテクニックから「エジプトのジダン」と呼ばれた司令塔だった。
特にクラブワールドカップでの活躍はめざましく、2006年大会では3ゴールを決めて得点王となり、アル・アハリを大会3位に導いている。
2013年末に現役を引退してからはチャリティーイベントでの大使や解説者として活動していた。
しかし、2015年にはムスリム同胞団を支援したとして資産を凍結されるなど、現在のエジプト政府から目をつけられる存在になってしまっていた。
ただ、今回の判決は2008~2009年にアブトレイカが得た広告取引に関する収入を隠し、税金3万9500ドル(およそ444万円)の支払いを逃れたという容疑についてのもの。
アブトレイカには1115ドル(およそ13万円)の罰金と1年の懲役刑が言い渡されたとのことだが、まだ控訴の権利は残っている。なお、裁判にアブトレイカは出席していなかったという。