『AP』は21日、「FIFAの倫理裁判官を務めているサンドラ・ラジュー氏がマレーシアで身柄を拘束されていた」と報じた。
サンドラ・ラジュー氏はマレーシアのアジア国際仲裁センターで所長を務めていた人物。
昨年FIFAの倫理委員会の副議長の一人に任命され、その後サッカー関係者の贈賄罪を裁く役割を担ってきたとのことだ。
彼は水曜日にFIFA本部があるチューリッヒからマレーシアに帰国した際、マレーシアの反汚職委員会によって身柄を拘束されたという。
ただ、ラジュー氏は外交的な免責の権利を持っていることから逮捕には至らず、拘留もされていない。
しかしこれを受けてラジュー氏はアジア国際仲裁センターの所長を辞任しているとのことだ。
ラジュー氏には「財政的な優遇措置を得るために自らの地位を利用した」という疑惑があり、反汚職委員会はそれについての質問をしたいと考えているという。