『ITV』は27日、「フランス・リーグアンのFCナントは、FWエミリアーノ・サラの移籍金問題について正式な訴状をFIFAに提出した」と報じた。
先月13日、ナントからカーディフ・シティへの移籍が決まっていたアルゼンチン人FWエミリアーノ・サラが飛行機事故で死去した。ナント・アトランティック空港から飛び立った小型機がチャンネル諸島周辺の海域で行方不明となり、捜索の結果海底から遺体が発見されている。
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問題となっているのは、カーディフ・シティからナントに支払われることが決まっていた1500万ポンド(およそ21.76億円)の移籍金。
これは2月上旬から来年にかけて3回に渡って支払われる予定となっていたが、カーディフ・シティは「墜落の調査が完了するまでは送金しない」として拒否している。
その理由は、飛行機に不備があった場合は保険が無効になる可能性があり、責任者に賠償金を求めなければならない状況に直面するかもしれないからだ。
一方ナントは約束通りの期日でエミリアーノ・サラの移籍金を支払うことを求めており、今回カーディフ・シティの未払いを正式に訴えることにしたそうだ。
FIFAの広報担当者は26日夜にナントから正式な訴状が届いたことを明らかにしており、今後委員会において調査が行われることを確認した。