ムハンマド・サラーらに着目が集まったアフリカネーションズカップだが、準々決勝に進出し旋風を巻き起こしたマダガスカル代表には個性的な名前が多い。

まず、マダガスカル人はやたらと姓が長い。元々は姓がなかったとのことだが、現在は母と父(または祖先)それぞれの姓の一部を切り取り子供に与える。

そのため子供も親も1人1人姓が違い、また、子供は双方の名字が足し算されることに近いため長いものとなる。今大会もカロルス・アンドリアマツィノロ(Carolus Andriamatsinoro)、アニセト・アベル・アンドリアナンテナイナ(Anicet Abel Andrianantenaina)といった具合だ。彼らはかつて存在したメリナ王国の君主であったアンヂアネリネリナ(Andrianerinerina)に由来すると思われる。

そんな個性的なメンバーの中でも一際目を引くのが、MFのジャン・ロマーリオ・バッジョ・ラコトアリソア(Jean Romario Baggio Rakotoarisoa)だ。 

1994年W杯で活躍したロマーリオ、ロベルト・バッジョの名前を冠されたロマーリオ・バッジョ・ラコトアリソアは1996年に生まれた。その名前からかFWとするサイトもあるのだが、守備的なMFで所属するフォサ・ジュニオルスではチームキャプテンを務めている。

ロイター通信は「今大会でもっとも注目する名前」と彼を評したが、本人は「両親が何故この名前に決めたのか正確には知らないが、2人は最高の選手だった」「プレーしたいのは(イタリアやブラジルではなく)フランス」とコメントしている。

兄は1991年生まれでジョン・バッジョ・ラコトノメンジャナハリ(John Baggio Rakotonomenjanahary)とこちらもバッジョの名前がついている。現在はタイリーグでプレーしている。

ちなみにマダガスカルでは彼らは姓名どれかを一部切り取った愛称でお互いを呼び合っているそうだ。ラコトアリソアはチームメイトに何と呼ばれているのだろうか?