今年1月にバルセロナの監督に招聘されたものの、25試合でチームを追われたキケ・セティエン氏。
『El País』のインタビューで元レアル・マドリー監督のビセンテ・デルボスケ氏と対談した。世界的ビッグクラブを指揮した2人はその難しさを吐露している。
キケ・セティエン
「勝つことに慣れた選手がいる時は難しい。
うまくいかなかった時に彼のなかに不安が生まれ、彼はそれに傷つく。
マネージメントするのが簡単ではない選手たちがいるのは事実だ。
事実、レオ(メッシ)もそのひとりだ。
彼が史上最高の選手だということにも留意し続けなければいけない。
私に彼を交代させる権利などあるのか!
彼ら(バルサ)は彼をずっと交代しない存在として受け入れていたなら…」
アンタッチャブルだったメッシの扱いは難しかったと吐露したセティエン。ただ、彼は「メッシが史上最高だと思う。偉大な選手たちはいるが、あの子が長年見せてきた継続性は誰にもない」とも述べている。
そのメッシは宿敵レアルに敗れたエル・クラシコでのこんな餌食シーンも話題になった。
これまでメッシは“やる側”だったはずが…。
対談のなかで、デルボスケは「最も大事なのは良好な人間関係を築くこと。その点、私はとてもラッキーだった。選手が適切に振る舞ってくれない場合は大変なことになる。個人競技とは対照的にチームスポーツで最も大事なのは(メッシにも交代を許すなど)寛容になること」などと述べていた。