イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは、「フットボールディレクターとしてジョン・マータフ氏、テクニカルディレクターにダレン・フレッチャー氏が就任する」と公式発表した。

イングランドのクラブは伝統的に監督をマネージャーと呼び、他の国よりも大きな権限を持っている。そのためクラブがスポーツディレクターを雇うことは少ないことで知られる。

しかしながら今回、マンチェスター・ユナイテッドはそのポジションにジョン・マータフ氏を据えるとともに、現場を統括する役割としてダレン・フレッチャー氏をテクニカルディレクターに任命したという。これはクラブの歴史で初めてとなる人事であるそう。

マンチェスター・ユナイテッドは数年前からディレクターを置きたいと考えていたそうだが、ジョゼ・モウリーニョ前監督が反対の立場だったことから、そのプロセスが進んでいなかったそうだ。

ジョン・マータフ氏は今年48歳になる人物で。デイヴィッド・モイーズ監督から指名されて2013年にサッカー開発責任者としてユナイテッドに加わっている。

それまではエヴァートンでスポーツ科学者として働いており、2012年にはプレミアリーグのパフォーマンス管理のヘッドに就任。

ユナイテッドに移ってからはアカデミーとスカウト部門の改革を行い、マーカス・ラッシュフォードやスコット・マクトミネイ、メイソン・グリーンウッドらの輩出に貢献した。

またマンチェスター・シティやリヴァプールに遅れを取っていたデータサイエンス戦略の開発にも関わり、女子チームの立ち上げにも尽力したそう。

フットボールディレクターになった彼は、これからマンチェスター・ユナイテッドのすべてのサッカー部門で戦略を監督する任務を負うという。

そしてもちろんダレン・フレッチャー氏はマンチェスター・ユナイテッドの元選手であり、1月にスールシャール監督率いるコーチングスタッフの一員となったことで話題になった。

彼は今回テクニカルディレクターとして、選手とチームを長期的に開発することに焦点を当てる役割を担うとのことだ。

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これにより、補強に関する交渉の連絡についてはCEOのエド・ウッドワードではなくジョン・マータフに送られることになるとのことで、動きがよりスムーズに行われることが期待できるという。

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