昨年現役を引退した元日本代表FW佐藤寿人。
J史上最多の220ゴールを叩き出したストライカーは、得点を奪う術が群を抜いていた。だが、35歳という年齢で指導を受けた風間八宏監督(当時名古屋グランパス)から目からうろこの理論を教えられたそう。
DAZNで配信されている内田篤人の『FOOTBALL TIME』で佐藤はこんな話を明かしていた。
佐藤寿人
「風間さんは人に仕掛けろって言うの。
(ボックス内でFWが)全力で裏とりに行こうとしたら、(相手DFは)下がる。DFを中に動かして、(背後の)空間を作る。
(相手を)動かして、バックステップで空間に作って、足元にきたらトンで打てる。
無理して背後とらなくても、その空間を仕掛けることで相手のDFを動かせって風間さんが言っていて。
俺はそれを名古屋に行った時に35歳を過ぎてたけど、『えっ!?そんなことあんの』って思って。
(普通は)自分で単純にプルアウェイだけじゃん。プルアウェイって相手と距離ができるだけで、自分もゴールから遠ざかるから。
でも、風間さんは練習でDFを動かすんだよって。あの人、すごい。やっぱり指導者として。
守る側は走られたらそれに対応しなきゃいけない。(FWとしては相手DFが)動かないなら、そのまま受ければいいし」
「俺もずっとプルアウェイでやってきた」という佐藤だが、プルアウェイだとゴールから遠くなるが、相手DFを自分で動かしてスペースを作れるという指導に驚嘆したそう。
また、「ゴール前の小さい空間(を作って)、正確にインサイドで速いパスを出せる選手いたら、ちょっとの外しでゴールまで行ける。フロンターレとかは結構そうで、小林悠なんかも結構そういうのが多くて。仕掛けに行って外して、受けてポーンて決めたりとか」とも述べていた。
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この話を聞いた内田も「すごいことを言ってるよ!みんな」と興奮を隠せず。風間さんの理論を自分のものとして指導したいと語っていた。
ただ、佐藤によれば、「風間さんは話が長い(笑)」そうで、内田は「番組に呼びたいけれど、収録が長いの嫌なんだよね(笑)」と漏らしていた。
なかなか文字だけでは伝わりにくい話ではあるので、気になる方はDAZNで本編をチェックして欲しい。