バルセロナのサポーターにとって、カンプノウは聖地だろう。

ただホームスタジアムというだけではなく歴史的にも価値のある場所であり、仮に試合をやっていなくとも、ピッチを見たい、外観を写真に収めたいというサポーターも少なくないはずだ。

特に日本のように物理的に隔たりのある地域のサポーターにとっては、何度も足を運べる場所ではない。一生に一度でいいから行ってみたい、そんな思いを胸にしているサポーターも多いだろう。

そんなカンプノウで、バルササポーターのためのイベントが6月3日に開催された。

バルサのファントークン保有者22人が集合し、サッカーの試合をやるというもの。バルサの選手が実際に使う入場口を使い、カンプノウの芝の上を走り回る。そんな特別な体験を味わうことができるイベントだ。

この試合には、バルサと同じくファントークンと発行しているベルギーのシントトロイデンから、ビジネスダイレクターである村田晋之佑氏(以下、村田氏)も参加した。

バルサのユニを着て笑顔でピッチに立つ村田氏 (画像提供:©︎Socios.com)

元々このイベントの内容自体も、バルサのファントークン保有者による投票で決定した。

候補として挙がっていた選択肢は3つ、「カンプノウでの試合」、「スタジアムとミュージアムのVIPツアー」、「クラブレジェンドによる試合の観戦」だった。

この中で「カンプノウでの試合」が 48.08%と、約半数の票を集めて採用となった。

なお、この試合で2得点を決めた村田氏はこのようにコメントしている。

村田晋之佑氏
 「参加者全員に PCR 検査を実施してから行われたイベントでした。トークンホルダーやパートナークラブが初めて一つの地に集まり、地理的な垣根を超えて全員で一体感を持って楽しめました。先進的な企業と顧客の関係は取引や消費ではなく、一緒にコミュニティを作る仲間として繋がっていく好例だと感じました」

今後、同様のイベントが開催されれば、カンプノウのゴールネットを揺らしたことがある、あるいはカンプノウのゴールマウスを守ったことがあるという日本のサポーターが増えてくるかもしれない。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい