ニュージーランドのラグビー代表チームは「オールブラックス」という愛称で有名。全身黒のユニフォームが印象的なものだ。
対照的にニュージーランドのサッカー代表チームは「オールホワイツ」と呼ばれており、全身白のユニフォームがトレードマークとなっている。
しかし『The SUN』によれば、このニックネームが今議論の焦点になっているようだ。
現在「文化的包括性」を重視しているニュージーランドの統治機関は、これらの愛称が「人種差別に繋がる」恐れがあると問題視しているという。
そして2021年以降に進められる改革において、この「オールホワイツ」という愛称を廃止することを検討しているようだ。
この「オールホワイツ」という名前は1982年にニュージーランドが初めてワールドカップに出場した際にも使われていた。
また白と黒のモチーフは他のスポーツでも使われており、バスケットボール代表は「トールブラックス」、女子クリケット代表は「ホワイトファーンズ」、ホッケー代表は「ブラックスティックス」と呼ばれている。
この名前の変更案については関係者から様々な意見が出ているようだ。
ライアン・ネルセン(元ニュージーランド代表DF)
「たとえそれがごく少数の人を不快にさせるのだとしても、変更する理由としてはそれで十分である」
ジェイソン・パイン(解説者)
「オールホワイツはユニフォームの色でファンが割り当てたニックネームだ。ボストン・レッドソックスと同じだ。彼らは赤いソックスを着ている。オールホワイツは白いシャツを着ている。それだけだろう」
ヴォーン・コヴェニー(元ニュージーランド代表FW)
「私が伝統主義者なのかもしれないね。長年そこでプレーしていたし、これには驚かされた。なぜそのような軌道に乗らなければならないのか。困惑しているよ。
オールブラックスも変更するのだろうか?その必要があるのか?長年そうなっていたものには歴史がある。
私が子供の頃からオールホワイツはニュージーランドのチームだった。生まれたときからそれを尊敬して生きてきたんだ」
まだこれらは検討されている段階でどうなるかはわからないとのことだが…果たしてどんな選択が行われるのだろうか。