2012年のロンドン五輪で41年ぶりに登場したサッカーイギリス代表(Team GB)。

当初はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという複雑な関係性にある4協会の「統一チーム構想」にどよめきが起こったが、最終的にはイングランドとウェールズの2協会による選抜チームへと落ち着く。

チーム構成にはやや肩透かしを食らったが、用意されたユニフォームはある意味歴史的なものであった。今回はそのTeam GBのユニフォームをご紹介したい。

Great Britain 'Team GB' 2012 adidas Home

Team GB(チーム・グレートブリテン)とは、競技の垣根を越えたイギリス五輪代表チームの共通ネーム。ユニフォームデザインも各競技イギリス国旗のユニオンジャックをモチーフとしたものだったが、そのスタイリッシュなデザインは評判を呼んだ。

近年の五輪では国際オリンピック委員会(IOC)の規定により、サッカー協会のエンブレムを付けることができない。そのため多くの国はシンプルに国旗を付けたり、あるいは何も付けないという選択をする。

ところがチーム自体が特殊性の色濃いTeam GBは、IOCの規定を逆手に取る形で統一チームのオリジナルエンブレムを作成。結果としてユニフォームを唯一無二の存在へと押し上げた。