ロシアによるウクライナへの軍事侵攻はサッカー界にも大きな影響を与えている。
『Marca』によれば、スポルティング・ヒホンのウクライナ人DFヴァシル・クラヴェツはこう述べたという。
ヴァシル・クラヴェツ(ウクライナ人DF)
「僕らはどうしようもない困難にある。
彼らは病院の一般市民を殺している。すべてプーチンのせいだ。
ロシアのせいとは言いたくない。プーチンのせいだ。
僕らは平和に暮らしたい国。誰のことも攻撃したくない。穏やかに暮らしたい。
正直に言えば、僕は戦争に行って、我が国の人達を助けたい。
でも、助けることはできない。自分には銃の撃ち方も動き方も、リロードの仕方も分からないから。
それでも、助けたい。もし行けるのなら、自分の領土を守りに行きたい」
「(家族はウクライナにいるので)
全く眠れない。母から電話があったけれど、銃声を聞いたと話していた。
練習をしていても、国や家族のことを考えてしまう。
妻は1日に10回は泣いている。家族は大丈夫だが、死ぬほど怖い。
僕は電話で励まそうとしている。家族は感謝してくれるけれど、自分には何もできない。それで、30分後にまた電話をする。
ほぼ全ての空港が封鎖された。もし我が国が国を守るための人間を必要としているなら、僕は行く。
スポルティングと話をして、僕は去る」
スペインでプレーするクラヴェツは24歳の左サイドバック。
ロシアのせいではなく、プーチン大統領のせいとしつつ、母国を助けるために戦闘に加わることも辞さない構えのようだ。