U23アジアカップを戦っているU-21日本代表。
キャプテンマークを巻く藤田譲瑠チマも評価を上げている選手のひとりだ。横浜F・マリノスに所属する20歳の彼はもともとは東京ヴェルディで育成された逸材。
ヴェルディ時代に同僚だった大久保嘉人は、DAZNの『FOOTBALL TIME』でこんな話をしていた。
大久保嘉人
「(その当時は)まぁ縦パスが入れられなかったですね。
だから、皆から怒られてた、入れろって、横パスしか出さないし。
僕はキャンプの時に一緒の部屋になったんですよ。
練習試合をやるじゃないですか、そのビデオを部屋でつけて、あいつの動きをずっーと(見て)、『お前ここで何を考えていた』とか、『なんで縦パスを入れられなかったのか、見てなかったのか』とかを一緒にやっていた。
徐々によくなっていったんですけど、まだまだだなっていう感じだったんですけど。
文句を皆から指摘されるわけですよ。でも、聞いていないっていうか、物怖じしない。逆に(周りの選手に)指示を出す。
本当に若いのに、あいつ凄いなっていう感じっすよね。
足は遅いんですよ、足は本当に遅いんですけど、遅いっていうのを分かっているから、どうやってそれをカバーしながらっていうのも出来てきましたね」
2人がヴェルディでともにプレーしたのは2020年。
まだ10代だったチマは、前につけることができないことで先輩たちから注意を受けていたそう。同部屋になった大久保は一緒に改善に取り組んだというが、プレッシャーに動じないメンタルの強さを持っていたとか。また、スピードはないものの、その弱点を理解したプレーができているとも評価していた。
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彼は今大会でキャプテンマークを巻いているが、将来的にフル代表でもそうなる日がくるかもしれない。