ついに開幕を迎えたFIFAワールドカップ・カタール大会だが、同国は人権面の問題を抱えており、欧州では反発が起きている。

欧州7か国は、多様性を支持する虹色の「One Love」キャプテンマークを着用する予定だった。だが、FIFAから罰金以上の懲罰を受ける可能性があることから、7か国は着用を断念すると発表した。

そうしたなか、FIFAはベルギー代表のW杯ユニフォームにも警告を行った。『Het Nieuwsblad』や『ESPN』によれば、問題視されたのは、白のアウェイユニフォーム。

世界的に有名なエレクトロニック・ダンス・ミュージックイベント「Tomorrowland」から着想されたもので、多様性や平等、包括性という価値観を象徴するデザインになっている。

襟の内側には「LOVE」という文字が記されているが、FIFAはこの文言の削除を命じたという。

ベルギーサッカー協会のペーター・ボサールツCEOは、「LOVEという言葉は消さなければいけない。悲しいが、FIFAは選択の余地を与えてくれない」と述べており、ステッカーを貼る対応をとったとのこと。

ベルギーはLOVEユニフォームを作りたかったそうで、このユニフォームはサポーターにも人気だとか。

【関連】日本代表、「買っときゃよかった」な歴代“W杯ユニフォーム姿”6選

「One Love」キャプテンマークとは一切関係ないはずなのだが…。

また、ベルギーは(虹色っぽい?)カラフルなプレマッチトップ(以下画像)も今大会では着用できなくなるようだ。

ボサールツCEOは「FIFAの態度に我慢ならないのは事実。FIFAの強引さには反吐が出る。我々の関係性を批判的に分析する必要がある。我々にはFIFAが必要だが、彼らにも我々が必要。今後、どのように進めていくかは、今後の課題だ」と憤っているそう。

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」