昨年5月に悪性リンパ腫を患っていることが発覚し、離脱を余儀なくされたFC今治のFWラルフ・セウントイェンス。

2022年にNACブレダから日本へとやってきたあと、カマタマーレ讃岐戦で初ゴールを決めるなど好調なスタートを切ったものの、その一週間後に悪性リンパ腫が発覚。急遽オランダへと帰国して化学治療を行うことになった。

それから数ヶ月に渡る副作用との戦いに臨み、11月の検査では再発の可能性があるという不鮮明な結果に。それからしばらく再び療養生活を余儀なくされたが、先月ようやく寛解が確認された。

『NOS』によれば、現在セウントイェンスは古巣でもあるスパルタ・ロッテルダムのトレーニングに週2回参加しているとのこと。

スパルタの監督であるモーリス・ステインは、VVVフェンロー時代にセウントイェンスを指導した恩師でもあり、その関係もあってコンディション調整の練習参加を許可したという。

モーリス・ステイン

「私はVVV時代から彼のことを知っている。我々はいつも特別な絆を持っているよ。ここもとても人間的なクラブなんだ。

ラルフはいつも練習とサッカーを愛していたよ。すぐここの選手たちと馴染んでいたようだよ。

できるだけ彼を元気にしてあげたい。時々病気であったことを思い出すが、ボールを持っているときはまだ往年のラルフを見られるよ。好きなだけトレーニングしていってほしい」

記事によれば、セウントイェンスはまだ3回しかトレーニングはしていないものの、斉藤光毅らともすでに親しく会話をしているとか。

ラルフ・セウントイェンス

「みんなでピッチに足を踏み入れて、ドレッシングルームで雰囲気を味わい、ランチを食べる。それは唯一無二で最高のことだ。ウズウズするよ。

浮き沈みのあるジェットコースターのような日々を過ごしてきた。本当にタフで不確実な時間だったが、美しい時間もまたそこにはあった。医師から寛解を知らされたときには本当に幸せを感じたよ。

体の状態はまだ日ごとに違う。今日は気分が良くても、次の日に目覚めた時には身体が木になったように重いこともある。

細心の注意を払わなければならない。これは自分の体への自信を取り戻すためのプロセスなのだ。ただ、サッカーができていることは自分にとって信じられないことだよ。自然と笑顔になるね」

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記事によれば、セウントイェンスは厳しい時間にサポートしてくれたFC今治に感謝を抱いており、今季「わずか15分でも試合に出場したい」というのが最終目標なのだそうだ。

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