近年、盛り上がりを見せている女子サッカー。その女子サッカー界で最大のスターのひとりがチェルシーに所属するオーストラリア代表FWサム・カーだ。
チェルシーと150万ドル(2.2億円)で契約する彼女は、Nikeとも100万ドル(1.5億円)のスポンサー契約を締結。また、サッカーゲームFIFA23では、キリアン・エムバペとともにイメージキャラクターに起用された。昨年の年収は330万ドル(4.9億円)ほどとされている。
ただ、2023年1月にロンドンで警察官に対して人種差別的なハラスメントを行った容疑で起訴された。タクシー料金に関する苦情に対応していた警官に対して暴言を吐いたとされている。『Daily Mail』などによれば、カーはその容疑について無罪を主張したという。
だが、この件でカーの名声にかなりの影響が出ているようだ。
スポーツとオーストラリアを研究するトム・ヒーナン博士は、「これによってマーケティング上の離脱が起きるだろう。彼女の評判は失墜した。その落ち込みは劇的なものになる」などと指摘している。彼女はオーストラリア・コモンウェルス銀行やLEGOともスポンサー契約を結んでいるが、金銭面でかなりの額を失う可能性があるとのこと。
現在、カーは靭帯断裂で離脱しており、他の女子選手たちの注目度が上がっている影響もあるようだ。
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なお、彼女の父親は英国人の父とインド人の母のもとにインドで生まれている。その父親は「オーストラリアで肌の黒い若者としてやっていくのはかなり大変だった。でも、今はまったく違う世界で、多文化主義がいたるところにある。誰もがサムと同じだ。いい人間であれば、人種は関係ない」と述べたことがあり、カー自身も「誰もが、どんな肌であろうと、どんな人になりたいと思おうと、どんな人を愛したいと思おうと快適であるべき」と語っていたことがあるのだが…。