毎週木曜日に『DAZN』で新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回はかつて川崎フロンターレや日本代表で活躍した中村憲剛がゲスト出演。その中で町田ゼルビアなどが頻繁に使っている「ロングスロー」の話題があった。
このところ各カテゴリーの様々な試合で有効性が示されているロングスローであるが、それが守りにくい理由はなんなのか。内田篤人と中村憲剛は以下のように話していた。
内田「僕は守る側なので…足で蹴られたボールをヘディングするのと、手で投げられたボールを頭で当てるのは違っていて、落下地点を読むのが難しいんですよ」
中村「軌道とか、球速とかね。ちょっと違うんですよ」
内田「だから被っちゃったり(後ろに逸らすこと)、キーパーが前に出てきても触れなかったりするんです」
中村「なんか伸びたりもするんですよ。キックだと必ず最後は落ちてくるんだけど、ロングスローはなぜかぐっと上がってくる。しかもその前でコースが変えられたりもする。
オープンプレーでも、簡単にタッチラインへと逃げられなくなる。少し遠くに蹴らなければならなくなると、踏み込んで空振りや蹴り損じが出る。あと、全員がゴール前に帰らなければならないんですよ。それが厄介ですね。
町田は間違いなくいろいろなところに選手を配置して、練習通りに動いていますね。しかもオ・セフンとか、すごく大きい選手がいる。
中に背が高い選手がいるので、そこに守る選手を集めなければならない。だから囲むようにブロックを作っている町田の選手がセカンドボールを拾いやすい」
内田「町田を真似してみようと思っても、そう簡単にはできない。賛否はあるだろうけど、ルール違反をしているわけではない」
町田のロングスローは高さがある選手を中心として相手の守備を引き付け、それを囲んだ選手たちがセカンドボールを拾いやすくなっているとのこと。
中村憲剛は「ルールを正しく使っているだけ」と話しつつ、町田ゼルビアのように有効性を高めるためにはそれに合わせた構造が必要だとも語っていた。
またその対処法については「難しい」と言いながらも、2巡目の対戦になってくると他のチームもやり方に慣れてくる可能性はあるとも。