1月~2月に行われたアジアカップで話題になった韓国対マレーシア戦。
韓国はこの試合に3-3で引き分けたことでグループステージ2位となり、決勝トーナメントでの日本との対戦を避けたと非難された。
その韓国戦でゴールを決めたマレーシア代表ファイサル・ハリムが悲劇に見舞われていた。
『Majoriti』などによれば、硫酸とみられる液体を浴びせられて重度の火傷を負い、入院と手術を余儀なくされたという。所属クラブPKNS FCの副会長は「彼は転院した後、皮膚の状態から手術が必要だと告げられた。(火傷の程度は)2度ではなく4度(日本でいう3度?)だと。かなり酷かった。彼は左腕の感覚がなかった。手術は2回以上行われる見込み。一度目の術後はうまく話せず、10日ほどICUに入る予定だ」と話していたそう。
ファイサルは家族をショッピングセンターに連れて行った際に酸を浴びせられたそうで、容疑者の男が逮捕されている。
彼を見舞ったマレーシアサッカー協会会長は「ERで彼と妻と最初に話したのは私だ。彼は『どうして。なぜこんな目に遭わなければいけないのか』と言っていた。痛みで泣いていた」と話している。
所属クラブのCEOは「かなり深刻だ。意識はあるが、体はかなり悪い。噴霧されたのは濃硫酸」と語っており、オーストラリアから特別な薬を取り寄せる予定だそう。
ただ、医師は「酸攻撃からの回復は、完全治癒を意味するものではない。被害者は痛みを感じなくなり、傷が消えただけ。皮膚は必ずしも元の状態に戻るわけではない。顔にかかると、男性も女性も自信を失う可能性がある」と述べており、もし酸が関節にまで影響した場合が骨の動きが悪くなり、敏捷性が失われるなどプレーに影響が出うるとのこと。
26歳のファイサルは身長158cmほどながら、キレのある攻撃が売りのウィンガー。
この事件の数日前には別のマレーシア代表選手も強盗に襲撃されて負傷する事件に遭った。
警察幹部は代表選手への相次ぐ襲撃に賭博シンジケートが関与しているという説を否定。そのうえで、国民に対しては虚偽の話をでっち上げないように要請している。