なでしこジャパンは31日、ニュージーランドと親善試合を行い、2-0で勝利を収めた。
パリ五輪に向けた重要なテストマッチとなるスペイン遠征。南部ムルシアの地で、同じく五輪を控えたニュージーランドとの1戦目に臨んだ。
池田太監督率いるチームは3-4-2-1のシステムを採用。GKは平尾知佳。DFは右から石川璃音、南萌華、古賀塔子が並び、ウィングバックは右に守屋都弥、左に北川ひかる。
中盤の底に林穂之香と長野風花が立ち、シャドーは右に清家貴子、左に宮澤ひなた、1トップにはこの日キャプテンマークを巻いた田中美南が入った。
序盤からボールを握ったのはニュージーランド。4-2-3-1のポゼッションスタイルで後ろのビルドアップが比較的安定しており、日本はなかなか奪いどころを見出せない。
日本もかみ合わせ的にフリーになりやすい両ウィングバックから打開を図るが、お互いにファイナルサードの精度を欠き決定機を作れず。
ようやく前半アディショナルタイム、日本が右サイドで長野の飛び出しをうまく使い、最後はエリア内でボールを受けた田中が冷静にゴールマウスをこじ開ける。
日本は後半から平尾と守屋に代えて大場朱羽と浜野まいかを投入。すると47分、大場のロングキックから浜野が右コーナーキックを獲得し、北川の正確なプレースキックを古賀がファーで合わせて追加点を奪ってみせた。
73分、日本は長谷川唯が途中出場すると全体のバランスが良くなり、チームとしてのクオリティが一段階向上。現チームの“中心”が彼女であることが改めて示された。
結局試合はそのまま2-0で終了。手堅い内容で相手を上回った日本は、6月3日、五輪メンバー発表前最後の試合として再びニュージーランド戦に臨む。