英紙『デイリー・レコード』は16日、イングランド国内の日本人移籍についてピックアップした。
現在プレミアリーグに5人、チャンピオンシップ(2部)に8人、リーグ1(3部)に2人の日本人選手が在籍しており、同紙はイングランドサッカー界に移籍する日本人選手の数は記録的なものとなっており、質の高さ、仕事に対する高い倫理観、コストパフォーマンスに惹かれたクラブはさらに多くの選手を獲得することになりそうだと報じた。
また同紙の取材によると、リヴァプールMF遠藤航が「リヴァプールのスタッフが多くの日本人選手について僕に尋ねてくる。必ずしも移籍を視野に入れているわけではなくて、この選手はいい選手だ、あの選手はいい選手だと言うだけなんだ」と同クラブが日本人に関心を寄せているエピソードを明かした。
さらに遠藤は「世界中から日本人選手への関心が高まっているように感じています」と話したという。
また同紙はロンドンにオフィスを構える世界的大手スポーツエージェント企業CAA Baseの国際サッカー連盟(FIFA)公認仲介人で、日本人選手50人をマネジメントしているジョエル・パニック氏に、日本人移籍ブームの理由を尋ねた。
パニック氏はイングランドのクラブが「日本人選手を少し恐れていた。技術的に優れているが、フィジカルは大丈夫だろうか?という固定観念があった。(日本人選手移籍ブーム)以前はドイツやオランダのようなよりテクニカルな国に日本人選手が行くものだと思われていたかもしれない」とイングランドのクラブが日本人選手獲得に消極的だった理由を明かした。
また日本人選手の移籍が活発化した理由にJ1横浜F・マリノスでリーグタイトルを勝ち取り、プレミアリーグ・トッテナムで指揮を執るアンジェ・ポステコグルー監督がスコットランド1部セルティック時代に指導した日本人選手の活躍が、日本人選手への認識を変える起因になったとパニック氏が語った。
さらに新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、スカウト方法が変わり、世界中の選手プレー映像やデータが入手しやすい環境に変化した点が一因になったという。
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今後も日本人選手のイングランド移籍が増加すると現地紙が報じているだけに、サッカーの母国でプレーする侍たちの活躍にイングランド国内外で期待が高まっている。