25日に行われた天皇杯準々決勝、レノファ山口FCは横浜F・マリノスを1-5で敗れ、初の準決勝進出はならなかった。

ザスパ群馬、JAPANサッカーカレッジ、サガン鳥栖に勝利して迎えた横浜FMとの一戦。山口はJ2で昇格争いをしていることもあり、スタメンを大きく入れ替えて試合に臨んだ。

結果的には大差がついたものの、シュート本数は両チームとも14本。前半に横浜FMはジャン・クルード、山口は沼田圭悟と退場者が出て、10人対10人となったことで生まれたスペースを地力で勝る横浜FMが生かしきった。

この試合、古巣対決となったのが山口の元日本代表MF山瀬功治。

9月22日に43歳の誕生日を迎えたばかりのベテランは「ピッチに立ってみたらやっぱり久々な感じがしました。三ツ沢の試合は別にやっていますけど(※横浜FC戦)、マリノスと対戦で関わるのは本当に12年ぶりだったので、やっぱり感慨深いものがありましたね」と試合を振り返った。

12年前というのは、山瀬が川崎フロンターレに所属し、自身最後のJ1でのプレーとなった2012シーズンのこと。その後、京都サンガF.C.、アビスパ福岡、愛媛FCを経て、2022年に山口へ加入。今年で3年目を迎えている。

この試合、79分からピッチに立った山瀬はプレーの手応えについて尋ねられると、彼らしく以下のように答えている。

「手応えというほど時間的に出たわけでもないですし、状況も状況だったので、マリノスとの試合をじっくり嚙みしめるという感じにはならなかったですけど。せっかくやるからには…ピッチに立つからには、いま自分ができることを全力でやろうという思いしかありませんでした。

たぶん皆さん…サポーターの方なんかはもう12年前の僕の姿からやっぱり12年も経っているわけなので、イメージと実際のプレーのギャップでいろいろな思いを持たれる方もいると思います。それはもう仕方がない部分ではあると思うんですけど、それはそれとして置いといて、とりあえずだいぶ衰えたとはいえ『元気にやっています』というところだけは見せたいなと思っていました。そういう意味では頑張ってやりました」