サウジアラビアのアル・ナスルでプレーするクリスティアーノ・ロナウド。
39歳になった現在もバリバリでプレーしているが、試合中には激しく感情をあらわにするタイプであり、それが審判に向けられることもある。
2023年10月に行われたダマク戦ではホンジュラス人のエクトル・マルティネス主審が標的になった。試合はアル・ナスルが後半に2点を奪って2-1で逆転勝ちしたが、ロナウドは前半終了間際に先制されると判定への不満を爆発させたのだ。
マルティネス主審は、『MedioTiempo』で、ロナウドとの一件についてこう話していたそう。
「クリスティアーノ・ロナウドはあの気質のせいでかなり気難しい。すごく負けず嫌いなので、自分が不当に扱われれていると感じる。
我々はVARなんかで2得点を取り消したわけではなかったが、彼に不快感を抱かせる動きがあった。彼は攻撃時にファウルされたと感じていたが、それが失点につながり、前半終了間際にビハインドになったからね。
彼は10メートル離れたところに立ち、こう言った。『君らはいつも同じだ。自分たちがスターだと思っている』と完璧なスペイン語でね。当初、彼は落ち着いていたが、その後、取り乱すと挑発的な顔で私を見た。
私は彼に近くに来るように頼んだ。クリスティアーノはクリスティアーノだ。彼が嫌がったら、近くには来ない。でも、私のほうに来たので、こう伝えた。
『君は偉大な選手だが、ハーフタイムでの私への発言は正しいものではない。私は君をとてもリスペクトしているが、君と同じように私たちも自分たちの仕事をするためにここにいる』。
すると彼はこう答えた。『そうだね、君は正しい。自分はああするべきではなかった。謝るよ』と。そう、彼は私に謝罪したんだ。後半の彼は全く文句を言わず、フリーキックから素晴らしいゴールまで決めたよ」
ロナウドは主審に対してよくない発言だったと謝罪したとか。
改心した後は一切不満を言わなかったそうで、さらに決勝ゴールまで決めてしまったとのこと。