かつてチェルシーやアーセナル、レアル・マドリー、PSGなどでプレーした元フランス代表ラス・ディアラ。
彼は2019年に引退したが、2014年にロシアのロコモティフ・モスクワとの契約が解除になった後、ベルギーへのシャルルロワへの移籍が破断になったことについてFIFAを訴えていた。
ディアラはFIFAの移籍ルールがEU法に違反すると訴えていたが、今月、欧州司法裁判所はFIFAに損害賠償請求を求めたディアラを支持する判決を下した。
FIFAの移籍ルールでは、フリーエージェント選手と契約するクラブは、正当な理由がなく契約が解除されていた場合には前所属チームに補償金を支払う共同責任を負うとされている。
ディアラはその規則が移籍の自由を制限しており、競争法違反だと訴えていた。欧州司法裁判所は、ディアラがシャルルロワと契約しようとした際にFIFAが国際移籍証明書の提出を拒否したことは、「(FIFAの規則が)新しいクラブに移籍して活動を発展させたいと望むプロサッカー選手の自由な移籍を妨げている」と判断した。
『BBC』によれば、FIFAはこの判決を受けて、移籍ルールの見直しを検討しているという。FIFAは制度を適応させるプロセスの一環として、サッカー関係者とのグローバルな対話を開始するとのこと。