今季セリエAで18位に低迷するジェノア。
アルベルト・ジラルディーノ監督の去就が取りざたされるなか、大きな話題となっているのが、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリ獲得の噂だ。
現地ではすでに原則合意に達したと報じられているが、ついにジェノアのアルベルト・ザングリッロ会長が交渉の事実を認めたようだ。『Football Italia』が伝えている。
ザングリッロ会長は17日に『Radio Sportiva』のインタビューに応じ、バロテッリ獲得が近いという報道に関して「彼の加入がチームを混乱させるかもしれないという意見には賛成できない」とコメント。こう続けた。
「私は、潜在的には“スーパーマリオ”(※バロテッリの愛称)が過去20年間で最高のイタリアの9番だと思っている。バロテッリがマラッシ(※ジェノアのホームスタジアム)でかつての姿に戻れると確信している。
この挑戦で何日も眠れなかったが、マリオを諦めるつもりはない。私はロマンティックなサッカーが好きなんだ」
会長自身がバロテッリの素質にほれ込んでおり、獲得を強く望んでいる様子だ。
インテルやマンチェスター・シティ、ミランなどにおいて、ピッチ内外でさまざまな“伝説”を残してきたバロテッリ。悪童として名高い彼も今年34歳となり、昨季所属したトルコのアダナ・デミルスポルとは契約が満了、現在はフリーの状態だ。
バロテッリ本人もセリエAでのプレーを熱望しており、契約に向けた障害は多くない。
ただ、前述の通りジラルディーノ監督の立場が危うくなっているため、バロテッリに直接電話をかけたとも言われる指揮官の去就にも注目が集まっている。