[MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024日本女子代表4-0韓国女子代表、26日、東京・国立競技場]

なでしこジャパンは韓国に4-0で快勝し、パリ五輪後初の公式戦を白星で終えた。

この日、4-4-2の右ボランチで先発出場したMF長谷川唯(マンチェスター・シティWFC、ウィメンズ・スーパーリーグ)は中盤から縦横無尽に何度も顔を出して、試合をコントロール。1アシストを記録するなど圧巻のパフォーマンスを披露したが、試合後には「メンバーがガラッと変わる可能性もある」と、かぶとの緒を締めた。

内田新コーチの手腕が光る

佐々木則夫監督代行の下、3年後の2027年に開催されるFIFA女子ワールドカップに向けて新たなスタートを切った日本女子代表は、元日本男子代表の内田篤人氏をコーチに迎え入れ、セットプレーの強化に努めた。

内田篤人コーチ(左)と佐々木則夫監督代行(右)

「チームにとって、プレイヤーだった内田さんの視点やアドバイスがプラスになりました。誰がどこをブロックするべきかや、動き方の工夫を指導してもらいました」

サムライブルーの攻守を知り尽くした男の指導は、新生なでしこのオープニングゴールにつながった。

前半32分までは、韓国女子代表の堅い守備に攻め手を欠いていたイレブンだったが、右コーナーキックを獲得。

ゴール前の状況を観たプレースキッカーの長谷川は、ニアへのボールを選択した。するとただ一人、背番号14の意図を感じ取ったDF北川ひかる(スウェーデン女子1部ヘッケンFF)がニアへ飛び込み、ゴール左隅にヘディングシュートを流し込んだ。

先制弾をアシストを記録した長谷川は「韓国はセットプレーが苦手というか、前回の(現地時間今年6月4日の親善試合で)アメリカ戦で失点(3失点目、試合は0-3で韓国の敗北)していました。だから『シンプルに上げても、入り方とボールさえ良ければ決まる』と、内田さんも話していました。自分の判断で(ニアへ)蹴ったので、ニアにくると思っていなかった選手もいたと思いますが、ゴールになって良かったです」と、新コーチからの教えが生きた。