オランダで最強クラブに君臨してきた名門アヤックス。
1900年に創設され、1部リーグの優勝回数は36回とダントツを誇るが、近年はやや陰りを見せている。2022-23シーズンは3位、昨季は一時最下位に低迷するなど5位に終わった。
『NRC』によれば、アヤックスは大規模な組織再編に直面しており、組織縮小や予算削減を余儀なくされる見込みだそう。
背景にあるのは、チームの低迷と移籍収支の悪化により、経営陣が運営コストの削減を余儀なくされたこと。現在、アヤックスは500人ほどの従業員を雇用しているが、フルタイムの人員を300~350人程度に減らす必要があるとのこと。
昨季の運営上の赤字は4000万ユーロ(65.2億円)近くに達しており、経営陣は、もはや現行のビジネスモデルが持続可能だとは考えていないそう。
クラブ幹部は、今後も選手を高額で売却し続けることができるかに強い疑問を感じているという。一方で、3000万ユーロ(49億円)の市場価値がある18歳のオランダ代表DFヨレル・ハトの売却も避けられない見込み。
昨季は6000万ユーロ(101億円)だった選手の給与総額も、4000万ユーロ程度への圧縮が必須だとも。
さらに、今後は補強費も制限されるとのこと。移籍金が1500万ユーロ(24.4億円)を超える選手を獲得するケースは皆無になるほか、提示する給与も低いものになりえるようだ。