プロスポーツチームに長期間密着し、選手やスタッフたちのリアルな姿を映し出すことで知られるAmazon Prime Videoの人気ドキュメンタリー番組『オール・オア・ナッシング』。イングランドのプレミアリーグではマンチェスター・シティとトッテナムが過去に密着を受けている。
しかしながら、チームの施設内あちこちにカメラが設置されることは選手にとって精神的負担も大きく、先日には密着当時トッテナムに在籍していた元フランス代表GKウーゴ・ロリスが同番組を批判して話題となった。
そんな同番組に対し、元トッテナムの選手からまた苦言が呈された。
カイル・ウォーカーがMCを務めるBBCのラジオ番組『You'll Never Beat Kyle Walker』に出演した元イングランド代表DFダニー・ローズは、同番組の撮影のためにジョゼ・モウリーニョ監督のオフィスにカメラが設置されていることを知らされておらず、それによりプライベートな会話が公開されてしまったと語った。
問題となっているのは、当時トッテナムで出場機会に恵まれていなかったローズがモウリーニョ監督に抗議した場面で、シリーズの中でも注目を集めた場面の一つとして知られている。
なお、ローズはこの件に関して、弁護士に相談したとも明かしている。
トッテナム低迷の原因は『Amazon』…元主将ウーゴ・ロリスが人気シリーズを痛烈批判
「選手のありのままの姿を映し出す」という撮影姿勢が同番組の大きな魅力であることは間違いない。しかしながら、ありのままを映し出された選手たちにとっては精神的に大きな負担になる。メディア露出は重要だが、こうした密着番組の受け入れに際しては、チームは慎重な判断が求められるだろう。