23日、第104回天皇杯の決勝が国立競技場で行われ、ヴィッセル神戸が1-0でガンバ大阪を下して賜杯を手にした。
71年ぶりとなる関西勢対決となった決勝戦。大観衆が詰めかけた試合は、緊張感のある展開となった。
得点のない時間が長く続いたが、64分、ゴールキック一本から武藤嘉紀が左サイドを抜け出し、その折り返しのこぼれ球を宮代大聖が押し込んで神戸が先制する。
神戸は終盤、エースの大迫勇也に下げて負傷離脱していた山口蛍を投入して逃げ切り態勢に。G大阪も攻勢をかけたが、ネットを揺らすまでにはいたらなかった。
宮代の1点を守り切った神戸が、2019年以来5大会ぶり2度目となる天皇杯制覇を果たした。
試合開始の2時間前に宇佐美貴史の負傷欠場が発表されたG大阪。エースを欠いたチームは、2015年以来9大会ぶりの栄冠を逃している。
神戸はJ1リーグでも現在首位に立っており、残り2試合で2冠を目指すことになる。