2023年に女子W杯で初優勝を遂げたスペイン。
女子バロンドーラーのスペイン代表MFアイタナ・ボンマティを要するバルセロナは世界的強豪に君臨しており、ライバルのレアル・マドリーも2020年から女子チームを保有している。
『Relevo』によれば、そのレアルは、ラ・リーガに対して女子リーグへの資金援助をやめるように迫ったという。
レアルのCEOであるホセ・アンヘル・サンチェス氏は、ラ・リーガ(スペイン男子1部リーグ)のクラブ総会でコスト削減を提案したそう。
ラ・リーガは、スペイン女子のトップリーグであるリーガFに800万ユーロ(13億円)を提供している。
ホセ・アンヘル・サンチェス氏は、「多すぎる。削減しなければいけない」とリーガのハビエル・テバス会長に迫ったとのこと。
現実には、リーガによる女子プロサッカーへの資金提供は、商業権に基づく5カ年計画に基づいているそう。初年度は600万ユーロ(9.6億円)、2年目と3年目(今季)は800万ユーロ、来季2025-26シーズンは1000万ユーロ(16.1億円)、2026-27シーズンも同じ1000万ユーロ。
商業契約を結ぶことで段階的に収入を保証しているが、前スポンサーからの支払いがないなどの問題もあり、女子サッカーへの投資は頭痛の種となっているとのこと。
リーガFはDAZNとの放映権契約、3年で2000万ユーロ(32.2億円)の政府支援、各クラブのインフラ整備などに1950万ユーロ(31.4億円)も投入されているとか。
ただ、それらの助成金は来季で終了するため、他のルートを通じて女子サッカーの資金を維持することがより不可欠になる。ただ、実際には、リーガFは男子からの支援なしには考えられない状況だそう。