ユヴェントス(セリエA)OBのミケーレ・パドヴァーノ氏が拘置所での日々を振り返った。19日、イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えた。

ユヴェントスでは1996年のチャンピオンズリーグ優勝を経験。翌年にはスクデットを獲得したパドヴァーノ氏。しかし現役引退後の2006年に違法薬物の密売に関わった疑いで逮捕されると、2011年には8年8カ月に及ぶ禁固刑の判決を受けた。それでも元ユヴェントスの選手は、長い裁判の末、昨年の1月31日に、トリノ控訴院で無罪判決を勝ち取った。

パドヴァーノ氏は、自身の17年間にわたる体験談がドキュメンタリー化されるにあたってインタビューに応じた。

「拘置所で隔離されていた10日間が一番つらかった。短いように感じるかもしれないが、食事が支給される小さな窓しかない部屋だ。たった1人で閉じ込められて過ごすのは、永遠のように感じる。何もしていないのに、世界から孤立して過ごした10日間だ」と苦しかった日々を振り返った。

それでも元ユヴェントスのFWは「一度もあきらめたことはなかった。1秒もね。自分が何も罪を犯していないと分かっていたし、繰り返して言い聞かせていたんだ。『一生かかったとしても、自分の無実を証明するためにやり切るんだ』とね」と、不屈の精神を明かした。

いまだ傷は癒えていないが、前を向こうと努力している。

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「カルチョは私の人生であり、『スカイ』にもらったチャンスをありがたく思うし、解説者の仕事が好きだ。ユヴェントスは私のキャリアにおける絶頂期だったし、復帰できれば最高だが、いまはここでの経験を楽しんでいるよ」と、現在の『スカイスポーツ』での解説業に満足しているようだ。

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