プレミアリーグで13位に低迷するマンチェスター・ユナイテッド。新共同オーナーのジム・ラトクリフ氏のもとで経費削減を推し進めている。
職員250人を解雇したほか、クラブのレジェンドであるサー・アレックス・ファーガソン氏とのアンバサダー契約も打ち切った。
5月のFAカップ決勝では、クラブスタッフに対して従来行ってきた交通費、食事代、宿泊費の負担を廃止。スタッフは試合チケットだけは貰えたものの、ウェンブリー・スタジアムまでのバス代20ポンド(4000円)を支払わなければならなかった。
『The Athletic』によれば、ユナイテッドのキャプテンであるブルーノ・フェルナンデスは、クラブのこの対応に仰天したという。
彼はスタッフに対する追加費用を自腹で全て支払うとクラブ重役に申し出たものの、上層部はその申し出を拒否したそう。新首脳陣は自分たちのスタンスを崩すことはなかったとのこと。
ラトクリフ氏は「マンチェスター・ユナイテッドは平凡に成り下がった。世界最高のクラブのひとつであるはずなのに。我々は困難で支持されない決断を下さなければならない。難しい決断を避けていては、何も変わらない。マスコミから批判されるのは承知しているが、クラブ運営コストに挑戦する必要がある。赤字経営はできない。ここ数年のユナイテッドはそうだった。赤字なら損失分を補うために銀行から借り入れなければいけない。結局、それでは維持できなくなる」などと説明している。