いまや日本人選手が数多くプレーするベルギー。日本企業が保有するシント=トロイデンには7人もの日本人が所属している。

『Het Nieuwsblad』や『HLN』によれば、同じくベルギー1部のベールスホットの買収に日本人グループが興味を示しているという。

かつて鈴木武蔵が所属したベールスホットは、現在、元オランダ代表ディルク・カイトが監督を務めているが、最下位に低迷している。

ベールスホットはサウジアラビアのアブドラ王子の持ち株会社「United World」が保有しているが、シェフィールド・ユナイテッドを売却した同社にとって欧州で保有する最後のクラブとなった。

アブドラ王子の持ち株会社はベールスホット売却にも動いており、2週間前にスタジアムを視察した日本人投資家グループが買収する可能性が浮上しているようだ。

「United World」はこの6年で2500万ユーロ(40億円)ほどをクラブに投資してきたが、2部降格が現実的になっている。そうしたなかで売却の話が具体化しつつあるが、『HLN』は、こうも伝えている。

「我々の情報によると、日本人は株自体に何も支払うつもりはない。彼らは2200万ユーロ(35.8億円)の負債の山を引き受けることになる。

2部リーグに降格することがほぼ確実で、独自のスタジアムを持たないクラブにとっては大きな金額だ。

日本人がベールスホットに対してどのような計画を立てているのかは完全には明らかではないが、彼らはシント=トロイデンでの同胞のマネージメント方法を真似るのだろうか、それともまったく異なる道を歩むつもりなのだろうか。それは今のところ不明だ」

ベールスホットはカイト監督と新会長が対立するなどクラブ内が混乱。近年は王子が資金ねん出を渋るようになったため、関係者がトップチームの練習場の再建費用を自腹で支払ったほどだとか。

ベールスホットはシント=トロイデンも含めた13~16位による降格プレーオフを戦うが、最下位になると2部降格が決まる。

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なお、日本人選手はベルギー1部リーグにおいて、地元ベルギー選手、フランス系選手に次いで3番目に数が多く、一大勢力になっている。

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