同メディアによると、今季のサカは公式戦39試合に出場して9ゴール5アシスト。アーセナルのスタメン定着後では最低のペースであり、昨季と比較するとその「生産性」はほぼ半減しているという。
昨年12月に負ったハムストリングの断裂と手術というキャリア初の大きな挫折に加え、今季も序盤に細かなケガを負うなど、コンディション維持に苦心。これまでは「休みなし」で連続出場することでリズムを掴んできたサカにとって、負荷管理によるローテーション起用が、逆に本来の試合勘を狂わせる要因になっているようだと同メディアは分析している。
しかし、データによればスプリント回数(90分平均12.8回から13.7回へ増加)などに衰えは見られない。問題はフィジカル機能の低下ではなく、ピッチ上で起きている「戦術的・構造的な変化」にあるという。

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『Sky Sports』が不振の原因として指摘する最大の注目ポイントは、得意とする「1対1の仕掛け」の減少と、周囲との連携不足だ。
相手チームが深くブロックを構える傾向が強まる中、サカが相手サイドバックと1対1になる場面は昨季から10%以上も減少している。さらに、絶妙な連携を見せていた主将マルティン・ウーデゴールとの同時先発が今季わずか16試合にとどまっている点も痛手だ。
加えて、右サイドバックで「あうんの呼吸」を見せていたベン・ホワイトに代わり、ユリエン・ティンバーが起用されている影響も大きいという。エベレチ・エゼやヴィクトル・ギェケレシュといった新加入陣との連携もまだ発展途上であり、ピッチ上でのサカの孤立感が浮き彫りになっている。
サカが新たな連携構築と適応に苦しむ一方で、レヴァークーゼン戦で見せ場を作った新戦力マドゥエケが強烈なアピールを続けている。アーセナルにとってポジション争いの激化は歓迎すべきことだが、ミケル・アルテタ監督の優先課題のひとつは、これまでチームに貢献してきた「至宝」の輝きをいかにして取り戻させるかだろうと『Sky Sports』は指摘。熾烈な生存競争の中、サカはこの試練をどう乗り越えるのか。今後の起用法と復調の行方に大きな注目が集まりそうだ。
