12階相当をフリーハンドで描き切った「世界最大」の壁画
米紙『ロサンゼルス・タイムズ』の報道によると、壁画の舞台はトーランスのダブルツリーホテルの外壁で、トーランス市は本作を「世界最大のドジャーズ壁画」と位置づけている。バルガス氏はグリッドやプロジェクションを一切使わず全編フリーハンドで制作。毎日8〜10時間、炎天下の足場の上で作業を続けた。壁面の深い凹凸が「これまで直面した中で最も困難な表面」だったとバルガス氏は語っており、完成直前まで制作が続いた。また壁画にはAR(拡張現実)技術も組み込まれており、QRコードをスキャンすると3選手が動き出すインタラクティブな仕掛けも施されている。
「文化的な橋を架けたかった」——制作者と地元の声
バルガス氏は「前回の大谷壁画がLAに新時代の幕開けを告げるものだったとすれば、今回はLAと日本の間に文化的な橋を架け、日本出身選手たちがチームとこの地域のアイデンティティに貢献している偉大さを示すものだ」と語った。また、3選手について「フィールドの内外で正しい生き方の手本を示している。大谷が尊敬されているのは、バットやボールだけでなく、そのふるまい方にある」とも述べた。地元トーランス市のジョン・カジ市会議員は、「大谷翔平が2023年12月にドジャーズと契約して以来、コミュニティは3選手を中心に一つにまとまり、誇りを感じてきた。『ダイヤモンドの侍』はスポーツが国境や国籍を超える力を示している」と語った。
日米友好のシンボルとして、さらなる広がりに期待
トーランスは大谷と山本がドジャーズと契約した際に、両選手の出身地である岩手県奥州市、岡山県備前市とそれぞれ友好都市協定を結んでおり、大谷の父・徹氏が指導している少年野球チームとの文化交流も続いてきた。今後、この壁画が日米両国のファンをつなぐランドマークとして定着していくか注目される。3選手が壁画を訪れて記念撮影を行う機会があれば、さらなる話題を呼ぶことになるだろう。
