FIFAが4月7日、スペインサッカー協会(RFEF)に対する懲戒手続きを正式に開始した。3月31日にバルセロナのRCDEスタジアムで行われたスペイン対エジプトの親善試合で、一部のスペインサポーターが「飛ばない奴はムスリムだ」という反イスラムチャントを繰り返したことへの対応である。ムスリムであるFCバルセロナのFWラミン・ヤマルがSNSで怒りを表明し、カタルーニャ州警察も捜査に乗り出す事態へと発展した。

ヤマル、「無知で人種差別的だ」と告発

米メディア『ESPN』の報道によると、FIFAは映像記録や審判・マッチインスペクター・現地セキュリティチームの報告書を精査したうえで懲戒手続きの開始を決定した。スタジアムのアナウンスで繰り返し禁止を呼びかけた後もチャントは続いた。ヤマル本人は試合翌日にInstagramで「自分は関係ないという話ではない。宗教をスタジアムでからかいの道具にする者は無知で人種差別的だ」と明かした。カタルーニャ州警察「モッソス・デスクアドラ」はヘイトクライムおよびゼノフォビア(外国人嫌悪)として捜査を開始し、スペイン外務大臣もエジプト側に「容認できない」と謝罪の意を伝えた。

ヴィニシウス「一緒に戦い続ければ、次の世代は苦しまずに済む」

英スポーツメディア『Goal.com』によると、レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールはチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦前の記者会見で、宿敵バルセロナの選手であるヤマルへの異例の連帯を表明した。自身もUEFAチャンピオンズリーグのベンフィカ戦で人種差別を受けたと主張した経験を持つヴィニシウスは「ラミンが声を上げることは重要だ。私たちには知名度とお金があるが、貧しい人々はもっと困難を抱えている。一緒に戦い続ければ、将来の選手たちはこんな経験をしなくて済む」と語った。バルセロナのハンジ・フリック監督も「フットボールにも人生にも、人種差別の居場所はない」と言葉を続け、選手とともに連帯の姿勢を示した。

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