ドイツ・ブンデスリーガのウニオン・ベルリンは4月11日、マリー=ルイーズ・エタ(34歳)を男子トップチームの暫定監督に任命した。欧州5大リーグの男子トップチームで女性が指揮を執るのは史上初である。ウニオンはウインターブレイク以降の14試合でわずか2勝にとどまっており、前任のシュテフェン・バウムガルト監督は最下位ハイデンハイムとのアウェー戦で3-1の敗北を喫した翌日に解任されていた。ウニオンは現在11位と降格圏まで勝ち点7差となっており、エタはシーズン残り5試合で残留を確実なものにする使命を負う。
クラブが語る監督交代の背景
米メディア『NBC Sports』の報道によると、スポーツディレクターのホルスト・ヘルトは「下位との勝ち点差を考えれば、残留はまだ確定していない。直近数週間の内容では、現体制での巻き返しに確信が持てなかった」と述べ、刷新の理由を説明した。なお、エタは今夏からはウニオン・ベルリンの女子トップチームで監督に就任することが決まっており、ヘルト氏はエタの就任について「夏から女子チームの監督に就く予定通りの流れを守りながら、この重要な役割を引き受けてくれたことを嬉しく思う」とコメントした。エタ自身も「クラブがこの困難な任務を私に託してくれたことを光栄に思う。ウニオンの強みはこういう局面でこそ結束することだ。必ずチームとして残留に必要な勝ち点を積む」と語っている。
積み重ねた指導者としてのキャリア、男子チームでコーチから監督へ
エタは2023年、当時のマルコ・グローテ監督のアシスタントコーチとしてウニオンのトップチームに加わり、ブンデスリーガ史上初の女性コーチングスタッフ入りを果たした。さらに2024年には、ネナド・ビェリツァ監督の出場停止中に指揮を代行し、ブンデスリーガ史上初めてベンチで試合を指揮した女性にもなった。現役時代は2010年にポツダムでUEFA女子チャンピオンズリーグを制覇した 実績を持ち、引退後はドイツの女子アンダー世代の監督を歴任した経験も持っている。トップチーム監督としての初戦は第30節、残留争いを戦うヴォルフスブルクとのホームゲームとなる予定だ。
