ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が5月23日(現地時間)、ミルウォーキー・ブルワーズ戦で5回3失点ながら粘り勝ちを演じ、チームの11対3の大勝に貢献した。今年3月、米メディア『FanSided』が「ドジャースは佐々木朗希を失敗へと追い込んでいる」と断言し、先発ローテーションへの固執を批判する記事を掲載してから、わずか2ヶ月あまり。その時点から信じがたい変容を遂げた24歳の右腕が、改めてメディアやファンの評価を塗り替えつつある。
「将来の資産」から「今すぐローテの中心で働ける」
春季キャンプの佐々木は4先発で防御率15.58、8回2/3で15四球を記録し、オープン戦の最終登板(ロサンゼルス・エンゼルス戦)では初回に1死も取れないまま降板した。それでもデーブ・ロバーツ監督は「細かいメカニクスの修正や新球種の習得より、持っている才能でストライクゾーンを攻めろ」というメッセージを伝え続けた。前回登板のエンゼルス戦(5月17日)での7回1失点・8奪三振、そして今回のブルワーズ戦での初回3失点からの立て直しは、その言葉が形になった瞬間だった。
ドジャース専門メディア『Dodgers 2080』はこの登板を受け、「マウンド上のボディランゲージで見て取れる。打者の端を突くのではなく、真っ向から攻めている。もはや"プロジェクト"や"将来の資産"ではなく、今すぐローテーションの中心で働ける投手として投げている」との見方を示した。
4登板連続で自責点3以下——防御率15.58の男に現れた変化
開幕初登板(現地3月30日のクリーブランド・ガーディアンズ戦)後、佐々木は「結果には満足していないが、春季キャンプよりは良かったという自信を持って前進したい」と語っていた。防御率15.58というどん底から積み上げてきた小さな手応えが、ブルワーズ戦のマウンドで初回の乱調を乗り越える支えになったとすれば、数字だけでは語れない意味のある投球だった。5月の4登板はいずれも5回以上を投げ、自責点3以下に抑えており、内容だけでなく結果もついてきている。

