コンピューターをも騙してしまう今井の投球
『MLB.com』によると、今井はこの日スライダー(43球)とフォーシーム(42球)を中心に据えながら、スプリットやカーブも織り交ぜて打線を翻弄した。特筆すべきはその球質で、スプリットやチェンジアップの一部がトラッキングシステムにスライダーと誤分類されるほどだった。同メディアは『今井の球はコンピューターをも困惑させている』と伝えた。
開幕直後のエンゼルス戦では2回2/3・4失点と苦しいデビューとなり、その後もマリナーズ戦での乱調など決して順風ではないシーズンだった。しかし今井はそのたびに修正を重ねてきた。4月のアスレチックス戦では意図的に球速を抑えて制球を重視するという判断が奏功し初勝利を手にすると、「登板のたびに失敗から学び、次に活かしてシーズンを通じて成長し続けたい」と語った。その言葉通り、6月6日の再びのアスレチックス戦では8奪三振で3勝目の権利を得るなど、着実にメジャーへの適応を深めている。
「あんな球は滅多に見かけない」相手選手の本音
今井の投球はアスレチックスの選手や監督も驚かせた。二塁手のジェフ・マクニールは「本当に予測不能だった」「あんな球は滅多に見かけない」とコメント。前回の登板から大きく進化したピッチングを称えた。監督のマーク・コッツェイも、今井のスライダーについて「ジャイロスピンがかかっている」などと驚きを隠せなかった。
アストロズの投手コーチであるジョシュ・ミラーは、今井のことを「彼は努力家」と評価。投球練習やジムでのトレーニングに真摯に取り組んでいることを明かした。一塁手のクリスチャン・ウォーカーは、今井の後ろで守っていて楽しかったという。「もっとその姿を見られることを期待している」とも発言しており、今井の今後の活躍にチームメイトも注目している。

