6月7日のデンマーク対ウクライナの親善試合で、65分にデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが胸を押さえてピッチに倒れ、試合が中断・中止となった。デンマーク代表医師のモルテン・ボエセン氏は「エリクセンは意識があり、自力でピッチを歩いて退場した。ペースメーカーが正常に反応したと思われる」と説明した。2021年のユーロ2020でも同様に倒れ、心肺蘇生(CPR)を施された経験を持つエリクセンだが、今回は自力歩行で退場した点が最大の違いとして関係者やファンに安堵をもたらした。

エリクセンが届けた「自分は大丈夫」の一言

同記事によると、ボエセン氏はこう語った。「クリスティアンとは今朝話した。彼は元気で家族のそばにいる。まもなく退院して帰宅できる見込みだ。植込み型除細動器(ICD)が正しく機能したと見ている。短時間意識を失ったが、すぐに意識を取り戻し、すぐに連絡が取れた」。

エリクセン本人からは「選手たちによろしく伝えてほしい。自分は大丈夫だ」とのメッセージが届いたという。デンマークとウクライナの選手たちは治療を受けるエリクセンの周囲に輪を作り、試合中止後は両チームが腕を組んでファンに向かって立ち、静かな連帯を示した。

心停止から5年、エリクセンが今も戦い続ける理由

2021年6月のEURO2020、デンマーク対フィンランド戦でエリクセンは心停止を起こし、ボエセン医師らの迅速な救命処置で意識を取り戻した。その後、心臓の異常なリズムを感知して電気ショックで正常に戻す植込み型除細動器(ICD)を装着したが、イタリアのリーグ規定ではICDを装着した選手の出場が認められないため、インテルとの契約を終了。

2022年1月にブレントフォードでプレーを再開し、同年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。2023年にカラバオカップを制した。2025年に同クラブを退団し、現在はドイツのヴォルフスブルクでプレーしている。

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