6月15日、シカゴ・カブスのピート・クロウ=アームストロングが本拠地リグレー・フィールドで行われたコロラド・ロッキーズ戦で歴史的な快挙を成し遂げた。メジャーリーグで今季初となるサイクル安打を、史上稀に見る「本塁打、三塁打、二塁打、単打」という逆の順番で達成したのである。しかし、記録達成の喜びも束の間、第4打席で単打を放った直後に一塁でまさかの牽制死。天国から地獄を味わうような珍事が発生した。
史上5人目の「逆サイクル」達成後にまさかの展開
この日のクロウ=アームストロングは、試合開始早々に先頭打者本塁打を右中間へ叩き込み、最高のスタートを切った。3回に三塁打、5回に二塁打と順調に安打を放ち、7回の打席で見事に単打を放ってサイクル安打を達成した。米スポーツメディア『ESPN』によると、1961年以降ではメジャー史上5人目、球団史上では初となる「逆順」での達成だったという。
この偉業に、リグレー・フィールドに集まった3万8337人の観衆は総立ちとなった。しかし、歓声が鳴り止まぬうちに、ブレンナン・バーナーディーノに牽制で刺されるというまさかの結末を迎える。『MLB.com』によると、現地の解説者からも「勝利が滑り落ちていくような感覚だ」と驚きの声が上がったという。
SNSでは「愛すべき失敗」と話題も、本人は冷静にミスを猛省
地元紙『Chicago Sun-Times』によると、試合後に本人は「チームを助けるために全力を尽くしたが、直後に集中力を欠いてしまった。チームに迷惑をかける可能性もあった」と自身のミスを反省。それでも、カブスのクレイグ・カウンセル監督は「感情をコントロールする面で成長が見られた」と述べ、ミス直後の8回に犠飛を放つなど、冷静さを失わなかった点は高く評価した。
SNS上では、大記録の直後に犯した人間味あふれる凡ミスが「最も愛すべき失敗」として拡散。チームが5-4でサヨナラ勝ちを収めたこともあり、ファンの間でも記録と記憶に残る出来事として語り継がれている。
