FIFAのソーシャルメディア保護サービス(SMPS)は、2026年ワールドカップのグループステージ期間中に8万9000件の誹謗中傷投稿を確認したと発表した。英メディア『BBC』によれば、これは2022年大会で確認された6700件の約13倍にあたるという。分析対象となった投稿やコメントは600万件を超えた。
PK失敗の3選手に誹謗中傷が集中
『BBC』によると、人種差別的な投稿は全体の11%を占め、4年前の大会から3ポイント増加した。客観的に見て最も悪質な内容の投稿も大幅に増加したとしている。具体例として、決勝トーナメント1回戦のモロッコ代表とオランダ代表のPK戦で失敗した3選手が、人種差別的な誹謗中傷の標的になったという。
対象となったのはジャスティン・クライフェルト、クインテン・ティンバー、クリセンシオ・サマービルだ。オランダサッカー協会(KNVB)は、この3選手が「差別的、人種差別的、憎悪に満ちたコメント」をソーシャルメディア上で受けたと明らかにした。
100件超が法的手続き準備の対象に
FIFAによると、SMPSは法執行機関向けの証拠も収集しており、100件を超える事例が法的ケースファイル作成の基準を満たしたという。ただし、検出技術の向上によって確認件数が増えた点や、2022年大会は48試合、2026年大会は72試合で、試合数が異なる点にも留意が必要とされている。
それでもFIFAは「人種差別を助長する誹謗中傷について、データの傾向は憂慮すべき方向を示している」と説明し、悪質な投稿の増加傾向が続いていることを示した。
