FIFAワールドカップ(W杯)2026で、メキシコ代表とエクアドル代表の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)を前にしたメキシコ人サポーターによる深夜のホテル包囲が物議を醸した。エクアドルサッカー連盟は、選手の休息を妨げる行為はフェアプレーの精神に反するとして国際サッカー連盟(FIFA)に抗議した。
警察も出動……深夜のホテル前で何が起きたか
騒動が起きたのは6月30日(日本時間7月1日)に行われた試合の前夜から当日未明にかけてだった。AP通信によると、メキシコ市内のエクアドル代表のホテル周辺にはメキシコ人サポーターが大挙して集まり、拡声器や太鼓、トランペット、クラクションを鳴らし続けたほか、花火も打ち上げられた。このようにサッカーの試合前に選手の睡眠を妨げ、コンディションを崩そうとする行為は、中南米では「セレナータ(serenata)」と呼ばれる。今回も警察が出動する騒ぎとなった。
エクアドルの前夜到着はなぜ"悪夢"だったのか
この騒動に対し、エクアドルサッカー連盟(FEF)は「試合前に起きた競技外での一連の行為は、ワールドカップが掲げるフェアプレー、公平性、団結の理念から大きく逸脱している」と非難した。大会組織委員会とFIFAに正式な抗議文を提出している。
試合はメキシコが前半に2ゴールを決めて優位に立ち、エクアドルの攻撃を無失点でしのいで勝ち上がった。エクアドルはグループステージ最終戦でドイツ代表を破る大金星を挙げて決勝トーナメントに進んだが、2006年以来のベスト16進出はならなかった。
AP通信は「標高約2200メートルのメキシコシティの影響を軽減するために、土壇場で前日夜に到着する計画を立てたエクアドルにとっては悪夢となった」と報じた。
