FIFAワールドカップ2026のテレビ中継では、FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏が度々映し出され、視聴者の間で話題となった。だが、各国の放送局が独自の判断で会長を映していたわけではないという。『The Athletic』が報じた。大会の国際映像は専門会社が一元的に制作し、世界各地の放送局へ配信されていた。
各国の放送局は映像を選べず
ワールドカップの国際映像を制作しているのは、ホスト・ブロードキャスト・サービス(HBS)だ。同社が作った映像は、米国のFOX Sportsや英国のBBC、ITVなど、放映権を持つ各国のテレビ局に提供される。
基本的に各国の放送局はこの映像を使用しなければならない。そのため、放送局側がインファンティーノ氏を映す場面を選んでいるわけではないという。映像の切り替えは、大会全体でほぼ共通となる。
各ハーフに要人を映す取り決め
それだけではない。試合の各ハーフで少なくとも一度、会場にいる要人を映す取り決めがHBSとの間にあるとFIFAが認めた。対象は国家元首やサッカー関係者、著名人など。FIFAの認証制度で「VVIP」とされる人物も含まれる。
一方で、インファンティーノ氏を意図的に強調する指示は出していないと説明した。もっとも、実際の中継では会長を大きく映す場面が目立った。7月19日の決勝でスペインがアルゼンチンを1-0で下して優勝した際も、インファンティーノ氏はトランプ米大統領とともにトロフィー授与式に登場している。2027年の会長選で3期目を目指すインファンティーノ氏にとって、大会を通じた露出の多さは追い風になりそうだ。

