西田陸浮(ホワイトソックス3Aシャーロット・ナイツ)は少年時代、家業を営む両親の勧めで一度野球を離れた経験を持つ。『MiLB.com』(球団公式サイト)によれば、その経験が、他者が抱える夢の重みを一緒に背負うという人生の意味の発見につながったという。15歳ごろに新たな視点を持って競技へ復帰した西田は、2023年のMLBドラフトで指名され、2026年5月25日にメジャーデビューを果たした。さらに西田は同じ2023年、米国留学を決めた日本人学生を支援する会社「One-Hanne」も立ち上げている。
「会社の中身に野球はない」西田が語る支援の実態
米国留学中は、言葉の壁やビザ手続き、学業、日常生活のすべてを一人で管理しなければならなかったという。「ここに来てから、事故みたいにたくさんのトラブルに遭った気がする」と西田は振り返る。
「JUCO(米国のジュニアカレッジ)時代は自分も孤独を感じていた。だからああいう子どもたちを助けたい」とも語った。『MiLB.com』は、One-Hanneが渡米直後の西田自身に必要だったすべてから生まれた会社だと伝えている。「私の会社の中身に野球は一つもない。成績のこと、ビザのこと、コーチや教授とのやり取りの仕方だ」と西田は語る。
家庭の事情に左右されない機会を

支援の対象は米国だけにとどまらず、西田の地元・枚方でも参加費無料の少年野球大会「One-Hanne Cup」を地域最大級の規模で運営している。「両親はすべてをやらなければならなかった」「毎回の練習に付き添わなければならなかった」と西田は明かす。
この経験を踏まえ、子どもが野球をする機会は家庭の経済状況や家族の事情で左右されるべきではない、という理念を掲げる。同記事は、西田が誇りとするのは2023年のドラフト指名やメジャーデビューではなく、自分と関わった誰かの人生が少しでも軽くなったことだと結んでいる。
