台湾のドラゴンボート女子代表チームが、京都府で開催された国際大会に自費で出場し、優勝を果たした。その栄誉を称える祝電が台湾のスポーツ行政当局から一度は送られたものの、直後に「撤回・無効」とされる前代未聞の事態が発生し、物議を醸している。祝電が取り消された本当の理由とは。
京都で2冠達成の台湾代表、祝電はなぜか撤回
京都府京丹後市で8月上旬に開催された「ACCアジアカップ・ドラゴンボート選手権大会」が騒動の発端だった。台湾紙『自由時報』によると、この大会に出場した台湾の女子50+(50歳以上)代表チームが、500メートルと200メートルの両種目で優勝し、2冠を達成した。この吉報を受け、台湾のスポーツ行政を統括する運動部の李洋部長から、チームに向けてすぐに祝電が送られた。祝電を受け取った選手たちは、大きな喜びに包まれたという。
ところがその直後、運動部から突如「先の祝電を撤回し、無効とする」という信じられない通知が届いたのである。選手たちの功績を称えるはずの公的な祝電が、一度発行された後に無かったことにされるという異例の事態に、台湾国内で物議を醸すこととなった。
運動部が謝罪、作業工程を全面的に見直すと表明

この不可解な騒動に対し、台湾の元閣僚は自身のSNSで運動部の対応を批判した。元閣僚は2023年にタイで開催された世界大会でも、60歳以上の男子チームが銅メダルを獲得した際、当時の体育署が祝電を出すことを渋ったと明かした。
一連の批判の高まりを受けて、運動部は釈明を発表。「異なる年齢層の選手が国際大会に参加し、努力している姿勢は肯定的に評価している」と前置きしつつ、祝電を出すかどうかの基準は、政府の規定に準拠していると説明した。規定上は対象外だったことが撤回の背景にあったようだが、「受賞の情報を得た後の内部の作業に配慮が行き届いていなかった点については反省しており、プロセスを全面的に見直す」と謝罪している。
