MLB選手会が8月24日、スポーツ賭博事業者のVIPプログラムで選手を個別マーケティングに起用することを禁じる規制を支持する考えを示した。米紙『The Philadelphia Inquirer』によると、発端はフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパーが2024年に個人向け動画サービスCameoで撮影した動画である。この動画は、ギャンブル依存状態にあったVIP顧客への特典として米スポーツ賭博大手FanDuelに利用されたという。

VIP客への特典に使われた動画

同紙によると、原告のテリー・トンプソン氏は2020年にFanDuelで賭けを始めた。試合中に細かく賭けを重ねるマイクロベットにのめり込み、賭け金は総額1,850万ドル(約28.9億円)に到達。高額利用者に特典を提供するVIPプログラムの対象となり、FanDuelでの損失は150万ドル(約2.3億円)を超えた。

損失が膨らむ中、2024年11月下旬にトンプソン氏のもとへ届いたのが、担当VIPマネジャーの依頼で作られたハーパーの動画だ。ハーパーは動画のなかでトンプソン氏を名前で呼び、息子についても触れたうえ、担当者からの依頼だと明かしていた。

議員3人の追及と選手会の回答

画像: 議員3人の追及と選手会の回答

同紙によると、リチャード・ブルーメンソール上院議員ら3人は8月10日、MLBと選手会、FanDuelに書簡を送って対応を求めた。現行の労使協定では、野球への賭けを促さない限り、選手が賭博事業者の広告に出演することが認められている。ハーパーはCameoで撮影しただけで、FanDuelがVIP客向けに使うとは知らなかったと説明している。

選手会のジェフリー・パーコンテ法律顧問は、こうしたVIPプログラムに現行規定が触れていないと認め、「空白を埋める提案をする用意がある」と回答した。

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