サントスFCのFWネイマールが、13年前の移籍をめぐる裁判に再び向き合うことになった。2013年のFCバルセロナ移籍をめぐってスペインで争われた刑事事件では、4月に無罪が確定している。ところが当時ネイマールの経済的権利(移籍金の一部を受け取る権利)の40%を保有していた投資会社DISは5月、ブラジルで損害賠償訴訟を起こした。これに対しネイマール側は、スペインの確定判決をブラジルでも承認するよう上級司法裁判所(STJ)に申し立てている。
DISが移籍金の"食い違い"を訴えた
ブラジルメディア『Terra』によると、DISは両クラブが実際の移籍額より低い金額を申告したと主張している。バルセロナがサントスに支払った移籍金は1,710万ユーロ(約31億円)とされ、DISはその40%を受け取っている。一方でバルセロナは、ネイマールの両親が経営する企業N&Nに4,000万ユーロ(約72億円)超を支払っていた。
同メディアによると、両クラブは親善試合の開催やサントスの若手選手の優先交渉権をめぐる契約も交わしていたという。DISは、関連契約によって分配の対象となる移籍額が過小に扱われ、本来の取り分を失ったと訴えてきた。
スペイン最高裁が無罪の根拠を示した

スペイン最高裁は4月、ネイマールらの無罪判決を維持した。DISを欺く意図で契約が結ばれたと認めるだけの証拠はない、と判断したという。今回ブラジル・サンパウロで争われているのは、新たな刑事訴追ではなく損害賠償を求める民事訴訟で、スペインの無罪判決が及ぼす効力が焦点となる。『Terra』は、ネイマール側がSTJでの承認を通じて、この訴訟を止めることを狙っていると伝えている。
